静岡県の山間地で、覆いをかけ大切に育てている原料葉
抹茶の原料「碾茶(てんちゃ)」は、煎茶と同じチャの木から作られますが、栽培の際に茶園に覆いをかけ日光を遮る(「覆下栽培」)という違いがあります。
日光を遮断された葉は太陽光を求め真上に伸び、葉を厚くする栄養分が枝の成長に使われることで葉肉は薄く柔らかくなり、渋み成分=タンニンが少なく、旨み成分=テアニンが多い抹茶に適した高級茶葉に育ちます。
また被覆によって、「新芽の水分含有量が増え組織が柔軟になり、葉緑素が増加=濃い緑色になる」「品の良い覆い香(青海苔に似た香り)を持つ」という特徴があります。
静岡の山間地、かなりの急傾斜を持つような茶園でもこの覆下栽培を行い、抹茶の原料葉を生産しています。
この環境によってもたらす味わいは、他産地に比べ上質で深く豊かな奥行きがあります。
また色沢・滋味・水色を他産地のものより高めようと日々研究を重ねる、生産者の強い情熱があります。
抹茶=食べるお茶。"食の安全"に対する高い意識
お湯で抽出させて飲む煎茶と異なり、抹茶は細かく砕いたお茶の葉そのものを口にすることとなります。
豊富な緑茶成分をまるごと摂取できるという利点がある反面、より高い安全への意識が必要です。
抹茶の原料葉を育てる茶園では、農薬散布を極力減らし自社基準を設けるなど、生産者・工場、それぞれが"安心安全な茶栽培"を最重点目標におき、栽培・生産を進めています。
自社で挽き、用途ごと"一番おいしい"仕上がりに
近年とくに楽しみ方が広がり、活躍の場面が増えている「抹茶」。
茶道に用いる点茶のための抹茶はもちろん、お菓子や料理の材料への使用や最近は「抹茶入り煎茶」「抹茶ラテ」なども人気です。
おやいづ製茶では、用途により粒度(抹茶の粒の大きさ)を変えたり、時間をかけ自社の石臼で挽くなど、一口に抹茶と言ってもその時々で工夫を凝らし、適切な仕上がりを追求しています。
抹茶はオンラインショップでご購入いただけます